
戦略の要諦 (日本経済新聞出版)
リチャード・P・ルメルト and 村井章子
日経BP 日本経済新聞出版 / 2023-11-28
この本について
仕事で「もっと戦略的に」と言われても、具体的に何をどう変えればいいのか分からないまま、目の前の業務に押し流されてしまう瞬間ってありますよね。ミッションを書き換えれば前に進める気がしてみたり、逆に情報が多すぎて何が本質なのか見えなくなったり。自分もずっとその堂々巡りにいました。 『戦略の要諦』が助けになるのは、派手なスローガンではなく、「どこが急所なのか」を地味に見極める視点を戻してくれるからです。たとえば、困難な課題を構成する要素から“解決できる可能性が高い部分”だけをまず切り出していく考え方や、組織が本来やらないことをやらせるために戦略が存在する、という現実的な割り切りが示されています。また、大企業が苗木を育てにくい構造的な理由や、ミッションを曖昧にしたまま進むと現場に何も伝わらないという感覚にも丁寧に触れていて、読んでいると自分の思考のクセが少しずつ整理されていく感じがありました。 「とにかく勝つんだ!」と言われてもどう動けばいいか分からない、そんなモヤモヤを抱えた人ほど刺さる本だと思います。戦略を神話にせず、現実の仕事に落とし込むヒントがほしい方に合う一冊です。
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