クラシック音楽全史――ビジネスに効く世界の教養

クラシック音楽全史――ビジネスに効く世界の教養

松田 亜有子

ダイヤモンド社 / 2018-10

累計読者数4
平均ハイライト数 19.8件/人
推定読了時間 約4時間24分
star総合評価 57/100
start序盤集中型

この本について

クラシックって興味はあるのに、どこから触れたらいいか分からないまま時間だけ過ぎていく……そんなモヤモヤ、けっこう共有している人が多い気がします。自分も「有名な作曲家の名前は知ってるけど、実際どう聴けば面白くなるのか」がずっと曖昧なままでした。 この本がよかったのは、知識を積み上げるというより、クラシックの“流れ”が自然とつながっていくところです。たとえば、バロックからロマン派への変化がただの年代順ではなく、「どうして作曲家たちはこういう表現に向かったのか」という背景込みで描かれるので、音楽が人間の歴史と地続きだと腑に落ちます。ベートーヴェンが展開部を膨らませた理由や、シューマンがクララへの思いで一気に歌曲を書いた話など、作品の裏にある人間味が伝わってきて、曲が単なる“名曲”ではなくなっていきます。 もう一つ良かったのは、モーツァルトやシューベルトの音楽が「大声で励まさないタイプの優しさを持っている」という視点。これは実際に聴く時の体験を変えてくれます。しんどい日にピアノ曲を流すだけで、少し呼吸が楽になるのは、この本を読んでからようやく言語化できました。 クラシックを“教養”としてではなく、日常の中で自分の感覚を整えるために扱いたい人には特に刺さる一冊だと思います。構えずに読めるのに、読み終わるころには音楽の聴こえ方がほんの少し変わっている、そんな本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

音楽家の人生と名曲の裏に、歴史が見える。勤勉さを武器に転職し、国内でステップアップしたバッハ、音楽召使として30年勤め上げフリーになって大成功したハイドン、命がけだった馬車の長旅で大成したモーツァルト、クラシック音楽界に3つのイノベーションを起こしたベートーヴェン、フロイトとウィーン大学で同時代に学んだマーラー、北斎の浮世絵を交響詩「海」の楽譜の表紙に使ったドビュッシー、ソ連共産党とのシーソーゲームで曲を書きまくったショスタコーヴィチなどビジネスに活きるクラシック音楽のトピックを厳選。
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