
われらはレギオン2 アザーズとの遭遇 (ハヤカワ文庫SF)
デニス E テイラー and 金子 浩
早川書房 / 2018-07-15
この本について
仕事でも日常でも、「正しさは分かっているのに、いざ動こうとすると足が止まる」という場面がけっこうあります。誰かを守る判断や、一歩踏み出す決断って、頭の中のシミュレーションとはまったく別物なんですよね。理屈だけでは割り切れないし、感情の揺れもついてくる。最近、そこにずっとモヤモヤしていました。 『われらはレギオン2』を読んでいて刺さったのは、登場する“ボブたち”がまさにその揺れを抱えたまま進んでいくところです。戦いを語るのと実際に命を奪うことの差に戸惑ったり、守りたいものを守れない現実に悔しさをにじませたり、それでも次の一手を考え続ける。復讐心に振り回される瞬間もあるし、探究の喜びを見つけて救われる場面もある。状況が極端なだけで、人間が日々抱えている迷いと驚くほど地続きなんですよね。地図に載らない島の比喩も、自分の“本当の居場所”がどこにあるか分からない感覚と響き合います。 完璧なヒーロー像ではなく、迷いながらも選び続ける存在を見たい人に向いています。読んだあと、「失敗を恐れて止まるより、とりあえず動いた方が前に進めることもあるな」と自然と思える本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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