
われらはレギオン3 太陽系最終大戦 (ハヤカワ文庫SF)
デニス E テイラー、金子 浩
早川書房 / 2018-10-15
この本について
人と話していて、「なんでこの人はこう考えるんだろう…自分なら絶対そうしないのに」とモヤモヤすること、けっこうありますよね。理屈ではわかっていても、相手の感情や立場の違いをうまく飲み込めなくて、つい自分の基準で判断してしまう。仕事でも私生活でも、ここが噛み合わなくて疲れることが多いなとよく思います。 『われらはレギオン3』を読んでいて刺さったのは、まさにその「人は自分とは違う思考で動いている」という当たり前の事実が、SFのスケールの中でとても具体的に描かれていたところです。相手の行動原理を早とちりで決めつけないこと。合理的に正しいだけでは人は動かないこと。そして、恐怖や孤独といった感情が、どれだけ判断を左右するか。このあたりが、抜粋に表れている読者の関心点と重なっている気がします。 巨大な戦争やAIの意思決定といったテーマが扱われていますが、読みながら「これ、職場でもまったく同じだ」と思う瞬間がありました。相手がどんな背景や恐れを抱えているのか想像できると、無駄にぶつかる回数が減るし、自分の反応も少し柔らかくなる。物語に引っ張られながら、そんな視点の変化が自然に起きるのがこのシリーズの面白いところです。 他者の行動が理解できずに悩む人や、つい物事を“自分基準”で見てしまいがちな人には、静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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