
自由になるための技術 リベラルアーツ
山口周
講談社 / 2021-03-03
この本について
最近、変化が激しすぎて「結局どんな基準で判断すればいいんだろう…」みたいなモヤモヤがつきまといませんか。データを見ても未来は読めないし、かといって直感だけで動くのも不安で、立ち位置がつかめないまま日々の選択だけが積み重なっていく感じ。僕自身もずっとそこでもがいてきました。 山口周さんの『自由になるための技術 リベラルアーツ』が面白いのは、この手の不安をごまかさずに、「そもそも何を支えに考えるべきか」を丁寧に掘っていくところです。たとえば、データは過去のものでしかないから限界がある、でも予測と現実の“ずれ”に気づけば次の行動が見えてくる、という視点は、日々の仕事の判断にそのまま置き換えられます。また、自分のコナトゥスを発揮するには、いま自分がどんな常識やシステムに縛られているのかを相対化して見る必要がある、という話は、キャリア迷子のときにかなり刺さるはずです。さらに、同質性が強い社会ほど自分の軸を見失いがちになるという指摘も、なんとなく息苦しさを感じている理由を言語化してくれます。 「みんなはどうするか」ではなく「自分はどうしたいか」を考えたいけれど、その土台が揺らいでいると感じている人には、特にしっくりくる一冊だと思います。
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