
破壊者 ハカイモノ (幻冬舎単行本)
松浦勝人
幻冬舎 / 2018-07-12
この本について
仕事に向き合っていると、「自分はちゃんと前に進めているのか」とか、「好きだったはずのことに疲れてしまったのはなぜだろう」とか、そんな小さなモヤモヤが積み重なる時があります。つくる側に回った瞬間、純粋に楽しめなくなったり、一歩踏みだすだけの話なのに、理由をつけて先送りしてしまったり。頭ではわかっているのに、身体も気持ちもついてこない感じ、僕もよくあります。 『破壊者 ハカイモノ』を読んでいて刺さるのは、松浦勝人さんの“才覚”よりも、その裏にある生活の温度です。例えば、何十年も「時間を忘れる」感覚を失っていた話は、仕事が好きだからこそ苦しくなる瞬間を思い出させてくれますし、散歩ひとつ踏みだせなかったくだりは、やるべきこと以前に「最初の一歩の重さ」を正直に書いていて妙にリアルです。さらに、レコード店時代のお客さんの感覚を身体で覚えていく描写は、ビジネスの話というより、自分の目線をどうリセットするかのヒントに近いものがあります。 この本は、成功物語として読むよりも、「好きなものを仕事にしてきた人の、揺れ幅の大きい日常」を覗く感覚で読むと腑に落ちます。派手な戦略より、立ち止まった時の視点の変え方が具体的に残る本です。 こんな人に刺さると思います。 自分の“好き”が仕事になったことで、いつの間にか身動きが取りづらくなっている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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