
ロビンソン・クルーソー (光文社古典新訳文庫)
デフォー and 唐戸 信嘉
この本について
最近、仕事でも生活でも「自分だけ取り残されてる気がする」とか、「もっと別の環境にいたら違ってたのかも」とか、そんな考えが頭から離れないときがあります。目の前の不足ばかり見えて、今あるものがまったく見えなくなるあの感覚、けっこうしんどいですよね。 『ロビンソン・クルーソー』を読んでいて刺さったのは、絶望のど真ん中にいる主人公が、少しずつ「自分の視野の狭さ」に気づいていくところでした。孤独で何もないはずの島で、彼は逆に“あるもの”に目を向ける練習をしていきます。これは精神論ではなく、今日をどうやって生き延びるかという切実な話として描かれています。また、仲間がほしいと叫ぶような場面は、現代の孤立感と重なるものがあって、自分の中の弱さをそのまま受け止めてくれるような感触がありました。さらに、過去の自分の愚かさに向き合う視点もあって、「あのときの判断ミス」を責め続けてしまう人には静かに効いてきます。 大げさに人生が変わる本ではないけれど、足元をもう一度見たいときに寄り添ってくれる一冊でした。今の環境に不満ばかり積もっている人、あるいは「自分の気持ちの扱い方」がわからなくなっている人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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