
リサーチの技法
ウェイン・ブース, グレゴリー・コロンブ, ジョセフ・ウィリアムズ, ジョセフ・ビズアップ, and ウィリアム・フィッツジェラルド
この本について
リサーチに手をつけようとすると、最初のメモすらまとまらず、考えが濁流みたいに流れていって「自分は何を調べたいんだっけ」と不安になることがあります。書いては消し、読み返すたびに構成の粗が見えてきて、ますます自信がなくなるあの感じ。僕もずっとそこでつまずいていました。 『リサーチの技法』は、その混乱をいきなり解決してくれる本ではありませんが、「どうやって考えを形にしていくか」を現実的な手順で示してくれます。例えば、まず全体構成を確認してから段落や表現を整えるという順番の意識だけでも、ドラフトに向かうときの焦りが減ります。また、理由・主張・エビデンスを最も懐疑的な読者の目で点検するという姿勢は、書く前の思考そのものを鍛えてくれます。メモをとらないと忘れる、という当たり前の指摘ですら、実際にやってみると「考えが固定される」という実感につながりました。 特に、自分の議論が読者にどう読まれるのかを予測するという部分は、研究だけでなく日常のレポートや企画書にもそのまま効きます。内容以前に「なぜこの文書を読む必要があるのか」を序論で示す、という一言に救われる人は多いはずです。 自分の思考を言語化する段階で迷子になりがちな人に、静かに刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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