
AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか
中原 圭介
東洋経済新報社 / 2018-10-26
この本について
「人口が減るって言われても、正直どこまで自分の生活に関係あるのかピンとこない」。そんなふうに思いながらも、働き方や将来のお金の不安、地方移住の話題が出るたびに、どこか落ち着かない…僕自身ずっとそんな感じでした。 この本がよかったのは、漠然とした不安を“数字と現実”として見せてくれるところです。たとえば、東京に若者が集まり続ければ出生率は上がらず、地方は若者が流出し続け、結果として日本全体が二重で縮んでいく構造にあること。あるいは、出生率や移住政策がうまくいったとしても、20年後・30年後に人口が一度持ち直すことはもう戻らない、という冷静な事実。読みながら、未来をどう楽観視していたのか少し恥ずかしくなる瞬間がありました。 とはいえ、この本は「日本は終わりだ」と煽るタイプではありません。むしろ、大学や企業の地方分散、教育費の支援、働き方の改善といった“現実的に手を打てる部分”を丁寧に整理してくれます。僕はここを読んだとき、「状況は重いけれど、まだ手を動かせる余地はあるんだ」と少し呼吸がしやすくなりました。 将来のことを考えようとしても、情報が多すぎて整理できない人。地方か都市か、働き方を迷いながら過ごしている人。そんな人ほど、この本の視点は落ち着きを取り戻す手助けになると思います。
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