
だめなら逃げてみる 自分を休める225の言葉
小池一夫
ポプラ社 / 2018-10-10
この本について
人間関係でしんどくなる時って、相手がどうこうというより「この不快感にずっと耐えるしかないのかな」と思ってしまう瞬間だと思います。傷つきやすい自分にも、逃げたくなる気持ちにも、理由はあるのに、つい無理やり前向きになろうとしてさらに疲れる。僕自身もそういう時期が長くて、正解がないまま過ごしていました。 小池一夫さんの『だめなら逃げてみる』は、そんなふうに心がすり減っている時に、力づくで立ち上がらせるタイプの本ではありません。むしろ「そこまで我慢しなくていいよ」と現実的な視点をくれる感じです。つまらない人から距離を置くことの大事さ、とりあえず半日だけ逃げてみるという具体的な行動、そして“自分にないものは求めない”という諦め方の優しさ。どれも大げさではないのに、読んだあと少し呼吸がしやすくなる言葉ばかりでした。 特に、人の悪い感情に巻き込まれやすい人や、相手にどう思われるかを気にしすぎてしまう人には刺さると思います。逃げる=悪ではなく、「脱出」や「休息」として捉える視点があるだけで、次の一歩の方向が変わる。僕も何度かこの言葉に助けられました。 今、ちょっと心が重いけれど大きな変化を起こす気力まではない、そんな時にそっと置いておきたくなる一冊です。
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