
小池一夫対談集 キャラクター60年 第一巻
小池一夫
ゴマブックス株式会社 / 2014-06-27
この本について
作品づくりでも趣味でも、気づくと「自分の好みだけで判断してないか?」と不安になる時があります。誰かのレビューを見ても好き嫌いばかりで、結局なにを信じればいいのか分からなくなる。創作に関わっている人ならなおさら、他人の評価軸と自分の基準の間で揺れる感覚があると思います。 この本は、そんなモヤモヤに対して「視点の置き直し」をくれる一冊でした。たとえば、小池一夫の“キャラクターとは、とてつもなく◯◯な人”という考え方は、発想を凝り固まらせずに人間を見るきっかけになりますし、虚淵玄との対話から出てくる「世界観そのものをキャラクター化する」という話は、作品を見るときの解像度を一段上げてくれます。さらに、安易な整合性に逃げず、時には息詰まった発想ごと晒すクリエイターの正直さにも触れられて、創作の“正解探し”が少しラクになります。 業界論や批評の話も多いのですが、読んでみると意外と日常に引き寄せられる内容です。自分の好みだけで世界を切り捨てていたかもしれないな、と思えたり、予想できない展開の面白さを忘れていたことに気づけたりする。そういう意味で、創作をしていなくても、作品を「受け取る側」としての視野を広げたい人に向いている本だと思います。 特に、好き嫌いだけで判断しがちな自分に少し違和感がある人には、静かに効いてくるはずです。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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