
受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る (集英社文庫)
林修
この本について
最近、「自分の基準ってどこから来てるんだろう」とか、「周りに合わせて流されてないかな」と思う瞬間がよくあります。ひとりで考える時間がほしいのに、なんとなく人付き合いを優先してしまうこともあって、帰り道にモヤッとすることもあります。そんなときにこの本を読むと、少しだけ目線が整う感じがしました。 林修さんの話は、受験を称賛するというより、「基準の置き場所」をどう作るかを淡々と語っている印象でした。たとえば、周囲のレベルによって自分の“当たり前”が簡単に書き換わってしまうこと。これ、社会に出てからこそ痛感する場面が多いですが、受験期にそれを体験しておく意味は大きいんだろうなと腑に落ちました。あるいは、歴史の人物に自分を重ねてみる感覚。これも自己認識の精度が上がるだけでなく、他人を見るときの解像度も上げてくれるんだと気づかされました。 そしてもう一つ、ひとりの時間の価値をこんなに丁寧に扱ってくれる本は珍しいです。友達が少ないことを前提にしてもいいし、そこから生まれる思考の広がりこそが後の武器になるという語り方は、無理に「人脈」を作ろうとして疲れている人には特に沁みると思います。 自分のスケールが最近ぶれている気がする人、あるいは「どこで勝負すればいいのか」を探している人に届く本です。
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