
日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか (講談社+α文庫)
矢部宏治
講談社 / 2019-02-22
この本について
政治や基地問題のニュースを見ていて、「なんでこんなに理不尽なのに変わらないんだろう」と思うことが多いです。抗議しても政策は動かないし、選挙で意思を示しても現実はほとんど変わらない。その理由を言語化できないまま、どこかで自分も諦め半分になっている──そんなモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしていました。 この本が刺さるのは、いまの日本が「なぜそうなっているのか」を、感情論ではなく構造で示してくれるところです。たとえば、米軍の運用が日本の国内法より上に置かれている理由が、戦後につくられた「安保法体系」にあるという説明は、ニュースだけを見ていても絶対にたどり着けません。沖縄で低空飛行が止まらない理由も、原発事故で誰も裁かれない理由も、「国の意思がどこで止まっているのか」を知ると、個々の事件ではなく一本の線としてつながって見えてきます。 読んでいてしんどい部分もありますが、現実を冷静に整理してくれるだけで、自分の感じていた無力感の正体が少し掴めました。怒りをあおる本ではなく、「ここがおかしいと思う感覚は、あなたの気のせいではない」と示してくれる本です。日本の政治の“壁”の正体を知りたい人に向いています。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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