
さる先生の「全部やろうはバカやろう」
坂本良晶
この本について
仕事を「全部ちゃんとやろう」と思うほど、逆に毎日が崩れていく感じってありませんか。目の前の子どもや本来大事にしたい仕事ほど後回しになって、気づけばイレギュラー対応と事務作業で一日が終わる。自分でも分かっているのに、質を落とすのが不安で手放せない。僕もずっとこのループにいました。 この本が効くのは、「質を落とす」のではなく「質のコントロールをする」という発想に切り替えられるところです。例えば、何もかもワンオフで作らずにA4の2種類だけで回す工夫や、椅子が1脚戻っていない場面で「29人はできた」と捉え直す視点。完璧解ではなく、その瞬間の最適解でいいという考え方が入るだけで、気持ちの使い方も時間の配り方もかなり変わります。ムダな+1点のために数時間失うような働き方から距離を置けるのが、この本がくれた実感でした。 そしてもうひとつ大きかったのは、子どもに還らない8番バッターの仕事にはエネルギーを注ぎすぎない、というわかりやすい基準です。年度計画や形式的な書類に高速スライダーを投げなくていい。逆に、学級経営や学力向上といった本丸には思い切って全力を投じる。その切り替えができると、余白が生まれて、子どもに向ける視線が戻ってきます。 「全部ちゃんとやらなきゃ」を手放したい先生や支援職の方には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
読書の順序
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