
リバタリアニズム アメリカを揺るがす自由至上主義 (中公新書)
渡辺靖
中央公論新社 / 2019
この本について
最近、自分の判断で動いたつもりなのに、どこかで「世の空気に合わせてるだけなんじゃないか」とモヤッとすることが多くて。仕事でも、周りと違う選択をしようとした途端に急に重力が増すような感覚があります。自由って言葉はよく聞くのに、実際どこまで自分で選べているんだろう…と考える人は少なくないはずです。 この本を読むと、そのモヤモヤの正体が少し輪郭を持ちます。登場するハゲタカの「みんなと違うことをしようとするときに本当の自由が試される」という一言は、自分が感じていた違和感をそのまま言語化してくれましたし、「高潔さを失うと自由も失う」という指摘は、自由が単なる権利ではなく日々の態度で守るものだと気づかせてくれます。また、権力や組織の“腐敗”がどうして起きるのか、アクトンの言葉を入り口に歴史や思想の流れで説明してくれるので、今の社会の歪さも過度に悲観せず理解できるようになります。 リバタリアニズムというと極端な主張に思われがちですが、この本はその背景にあるロックやスミスらの思想まで丁寧に追っていて、現代の抗議デモやゾンビ企業の話とも地続きで読めます。自由を“自分の現場”にどう落とし込むかを考えたい人には、静かに刺さる内容だと思います。 周りに流されずに選ぶ力をどう育てればいいのか悩んでいる人に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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