
緊張をとる
伊藤丈恭
芸術新聞社 / 2018-08-20
この本について
仕事でも趣味でも、本番が近づくと急に「ちゃんとやらなきゃ」と力が入りすぎて、逆に思っている通りに動けなくなることってありませんか。準備してきたはずなのに、いざとなると自分を追い込んでしまう感じ。僕もずっとこのクセに悩んでいて、「緊張をとる」って結局どういうことなんだろうと迷っていました。 この本の面白いところは、緊張を“気合いでなんとかするもの”として扱っていないところです。意識の向け方をほんの少しずらすだけでつながりが良くなるとか、感情は操作ではなく“誘導”だとか、いちいち具体的で現実的なんですよね。特に、準備は論理で、本番は感性でという二段階の考え方が腑に落ちます。僕自身も、結果だけを求めてプロセスをすっ飛ばすクセがあったので、「ああ、そりゃ緊張するよな」と変に納得してしまいました。 もう一つ刺さったのは、理性をゆるめるという考え方です。無理やり感情をつくろうとすると自滅する、という話は仕事にもそのまま当てはまります。普段から“マジメすぎない状態”をつくることで、必要なときに自然に動ける。ジブリッシュのくだりも、ただのネタじゃなくてちゃんと理由があるんだと気づかされました。 本番で固まりやすい人、努力しているのになぜか成果の場で縮こまってしまう人には、特にしっくりくると思います。大げさな成功論ではなく、「どう意識を扱えば軽くなるのか」を地道に教えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの59%が集中しています。
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