
『罪と罰』を読まない (文春文庫)
岸本 佐知子, 三浦 しをん, 吉田 篤弘, and 吉田 浩美
文藝春秋 / 2019-07-10
この本について
本を読むたびに、「ちゃんと理解できてるのかな」「読み終わったのに、何も変われてない気がする」みたいなモヤモヤを抱えることがあります。読書って好きなのに、妙に自分を試されているような気がするときがあるんですよね。しかも、読んでない名作のタイトルを見かけるたび、どこか後ろめたさまで湧いてくる。 『罪と罰』を読まない は、その重さをふっと軽くしてくれます。作中で語られる「読む前からもう“読む”は始まっている」という視点がまず救いで、知らない物語が無数にあることを前向きに受け止められるようになる。そして「読んだ」と「読んでない」の差なんて案外小さい、という割り切りが妙にリアルで、私も読み方の幅を許せるようになりました。作品を噛みしめる時間は、ページを閉じたあとも続くものなんだな、と素直に思える本でもあります。 読み方に正解を求めすぎてしんどくなっている人ほど刺さると思います。読書を“上手に”しようと肩に力が入っているとき、この本はちょうどいい具合に脱力させてくれるし、読んでいない自分を責めなくていいと思えるようになります。読書の自由さを思い出したいときに、そっと手に取るとちょうどいい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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