
本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む~走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚
かまど and みくのしん
この本について
忙しい日が続くと、「ちゃんと読めるかな」とか「物語に入り込む余裕なんてないよ」と思うことがあります。読書って、自動で流れていく映像と違って、自分でページをめくって心を動かしていく行為だからこそ、少しでも気持ちが縮こまっていると手が伸びないんですよね。僕も同じで、読む前から身構えてしまうタイプです。 この本は、そんな“読書に踏み出せない感じ”に寄り添いつつ、読み始めた瞬間に妙に肩の力が抜けていくんです。みくのしんさんが「これは俺の読書なんだから誰も怒らないよ」と言う場面が象徴的で、読書ってもっと雑でいいんだと思わせてくれる。そして、子どもの頃のように、うまく言語化できないモヤモヤのまま物語を受け取っていいんだと背中を押してくれる。さらに、物語の中で誰かが一歩踏み出す瞬間を追いかけていると、読んでいる自分まで少しだけ前に進める気がするんです。極端な成功とか努力論じゃなくて、「50の人生でいいんだよ」という感覚に落ち着くのも、この本の魅力だと思います。 物語を読むことにずっと気恥ずかしさがあった人ほど、自然に呼吸が深くなる一冊です。読書が久しぶりの人、自分のペースを取り戻したい人に静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
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