
洋書天国へようこそ~深読みモダンクラシックス 宮脇孝雄シリーズ
宮脇 孝雄
この本について
仕事のあとに本を開いても、どうも頭が切り替わらないままページを追ってしまうことがあって、読みながら「今、自分は何を受け取れているんだろう」と不安になることがあります。ジャンルも作風もばらばらな洋書を前にすると、なおさら距離を感じてしまう。そういうときに手元にあると助かるのが、この『洋書天国へようこそ』でした。 読者の方が保存していた抜粋にもあるように、宮脇さんはたとえば『Decline and Fall』の上品さと悪ふざけが同居する“ごちゃまぜ感”を、こちらが思わず笑ってしまうレベルの具体さでほどいてくれます。作品のトーンをどう受け取ればいいか迷うとき、こういう視点が一つあるだけで読み進める足取りが軽くなるんですよね。また、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』や『長距離走者の孤独』のような一見まったく別の作品でも、どこで作品の芯が立ち上がるのか、こちらが迷いがちなポイントを自然に示してくれる。単なる作品紹介ではなく、読み手としての勘どころを一緒に育ててくれる感じがあります。 洋書の解説書というより、「読むときの視界を広げてくれる相棒」に近い本です。いろんな作品を渡り歩く中で、毎回ゼロから距離感を探ってしまう人に刺さると思います。読書の迷子になったとき、ひと呼吸おくために開くのにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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