
別冊NHK100分de名著 メディアと私たち
堤 未果、中島 岳志、大澤 真幸、高橋 源一郎
NHK出版 / 2018-10-30
この本について
最近、同じニュースを見ているはずなのに、人によって「偏ってる」の方向が真逆だったりしますよね。自分も友人と話していて、「これ、事実そのものじゃなくて、こっち側の見え方の問題なんじゃないか…?」と混乱することが増えました。情報を疑いたいけれど、何を基準にすればいいのか分からない。そんなモヤモヤを抱えているときに、この本がかなり刺さりました。 読んで一番効いたのは、「私たちは出来事そのものではなく、自分の中のイメージに反応している」という指摘です。ネットでの言い争いも、実は違う“擬似環境”同士の衝突なのだと思うと、感情的に振り回されにくくなる。また、ニュースを数十年スパンで見たり、別の地域・歴史から照らしたりする視点は、日々の情報に対してひと呼吸置ける余裕をくれました。さらに、メディアと権力の関係は平時より“有事”に表れるという話は、ニュースの「音量の変わり方」を意識するきっかけになります。 この本は、メディア不信を煽るための本ではなく、「情報との距離をどう取るか」を静かに考えさせてくれます。自分の中の思い込みやステレオタイプを前提にせずに世界を見直したい人には、かなり向いていると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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