
ニュースの嘘を見抜け
辛坊 治郎
KADOKAWA / 2017-06-02
この本について
ニュースを見ていて、「なんで同じ出来事なのにメディアごとにこんなに温度が違うんだろう」とか、「自分は何を信じればいいんだろう」と、ふと立ち止まることがありませんか。僕も仕事の合間に情報を追っていると、判断の軸が揺れる瞬間がよくあって、そのたびにモヤモヤだけが残っていました。 この本が面白いのは、メディア批判をしたいわけではなく、「情報の裏側で何が起きているのか」を淡々と示してくれるところです。たとえば、年金制度がいまの形になった歴史や、裁判員制度の仕組みがどう判決に影響するのか。あるいは、言論の自由をどこまで守るべきかという話も、賛否を押しつけず、具体的な場面を材料として考えさせてくれます。テレビ番組を「良い/悪い」で語れないという指摘も、視点を一段引き上げてくれる感じがありました。 読んでいて一番効いたのは、「情報を受け取るとき、自分はどの前提に立っているのか」を見直すきっかけになるところです。ニュースの読み方を劇的に変えるというより、日常の判断を少しずつ確かなものにしてくれるタイプの本だと思います。立場や主張が正しいかどうかより、「どんな背景で語られているのか」を知りたい人に刺さりやすい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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