
弱者戦略: ストーリーで読む経営戦略 (Panda Publishing)
西村克己
パンダ・パブリッシング / 2017-01-27
この本について
新しい事業のタネを考えるたびに、「自分たちが勝てる場所ってどこなんだろう…」と手が止まることがよくあります。頑張ればいける気もするし、でも大手と正面からやり合うのは無理があるよな、とか。私もずっとその堂々巡りにハマっていました。 この本が面白いのは、経営戦略の専門書というより、「弱者がどう生き残るか」を物語形式でゆっくり教えてくれるところです。たとえば、得意分野でまず小さくナンバーワンを取りにいく、という考え方は、手の届く範囲で確実に勝ち筋をつくるイメージがつきやすいですし、コンセプトを短く言い切れるところまで削る話は、実際の企画会議でもそのまま使える感覚があります。「経営資源にチャネルを入れるべき」というあたりも、目の前の強みの棚卸しが一段深くなる感じがありました。 個人的には、ドメインを永遠に固定しなくていい、という一文にかなり救われました。事業の方向性って一度決めたら変えてはいけないような空気がありますが、5年に一度見直していいと言われると、もう少し柔らかく考えていいんだな、と肩の力が抜けます。 自分の強みがぼんやりしていて、どこに集中すべきか悩んでいる人に刺さる一冊だと思います。今のリソースでどう戦うか、その「現実的な視点」がゆっくり整っていきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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