
ジャーナリストの条件―時代を超える10の原則―Toppoint
ビル・コバッチ、トム・ローゼンスティール、澤康臣
この本について
情報に触れるたびに「これ、何を信じればいいんだろう」と軽く疲れてしまうことがあります。自分の判断が正しいのかもよく分からないし、結局は騒がしい意見の波に流されてしまうような感覚。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本が面白いのは、ジャーナリズムを“専門家の世界の話”としてではなく、「人がなぜニュースを求めるのか」というもっと根っこの部分から語ってくれるところです。たとえば、私たちが情報を欲しがるのは安全や安心感を得るためであり、その欲求は文化を超えて普遍的だという視点。あるいは、ジャーナリストの客観性とは人間が偏らないことではなく、偏る前提で手法を客観的にすることだという説明は、情報に触れる側としても背筋が伸びました。 読み進めるほど、これは報道の世界だけでなく、ふだん僕らが情報を受け取り、判断する時の「地図」にもなる本だと感じます。噂と事実が入り混じる場面でどう立ち止まるか、意見と報道をどう見分けるか、自分の中の“知ることへの渇望”とどう付き合うか。そのあたりの視界が少し澄むような読後感があります。 特に、情報の扱いに迷うことが多い人や、SNS時代の「何を信じるか」に疲れている人には静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの90%が集中しています。
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