
オルタナティブ
永野
牧野静六 / 2019-06-15
この本について
仕事でも人生でも、「ちゃんと頑張ってるはずなのに、自分だけ何も起きてない気がする」と焦ることってありますよね。周りがアップデートしていく中で、取り残されてるような感覚とか、努力の仕方を間違えてるんじゃないかという不安とか。僕もそういう時期が長くて、無駄に過ぎた時間を思い出しては勝手に落ち込んでいました。 永野さんの『オルタナティブ』は、そんな“どうしようもなさ”みたいな部分を、変に肯定しすぎず、かといって切り捨てるでもなく、そのままの形で置いてくれる本でした。弱肉強食の世界で目つきが死んでいた話や、徒労みたいな日々の積み重ねがいつの間にか自分の芯になっていく話、理解されすぎることがむしろダサく感じるという感覚。どれも綺麗にまとまっていないのに、不思議と腑に落ちるんです。「人生を棒に振った数が多い奴こそオルタナ」という言葉も、説教じゃなくて実感として書かれているから刺さるのだと思います。 無理に成長しようと背伸びするより、どうにもならない自分を一度ちゃんと見つめるほうが前に進めることもある。そんな視点の切り替えが静かに起こる本でした。肩の力が入りがちな人、努力と現実のズレに疲れている人には特に響くと思います。
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