
枠を壊して自分を生きる。―――漱石アンドロイド、マツコロイドの生みの親
石黒 浩
この本について
人と関わるとき、自分の中にある基準がぶれてしまったり、誰かにイラッとした理由がよく分からなかったり、そもそも何を調べればいいのか分からなくなることってありますよね。情報は追っているのに、本当に知りたいことが見えてこないまま、なんとなく疲れてしまう感じ、僕もずっと抱えていました。 この本が面白いのは、「自分の芯ってどこにあるのか」を、理屈より“実感”でつかみにいくところです。人は人を知るために生きているという考えを持つことで、ぶれそうになったときに戻れる場所ができる。だからこそ、広い視点を持てるようになるという話には、かなり救われました。そして、人に対する違和感や怒りが、自分の中の嫌いな部分から来ている可能性に気づくと、他人への見え方が静かに変わっていきます。相手を責める前に、「自分は何を見せられているんだろう」と立ち止まれるようになる感覚です。 もう一つ印象に残るのは、情報の集め方の順番がひっくり返るところ。まず問題があって、そこから必要な情報が見えてくる。逆ではうまくいかないという指摘は、日常のモヤモヤをそのまま材料にできるんだと気づかせてくれます。行動が一気に変わるような派手な本ではないですが、確実にものの見え方が変わっていくタイプです。 自分の「好き」で世界を広げたいけど、どう扱っていいか分からない人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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