
NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。
堀本 裕樹
NHK出版 / 2019-07-20
この本について
俳句に興味はあっても、「季語ってどこで見つけるの?」「五七五にまとめようとすると急に言葉が固くなる…」みたいなモヤモヤってありますよね。僕も最初は、形だけ整えた“それっぽい句”ばかりで、景色をちゃんと掴めていない気がしていました。 この本が面白いのは、技法を教えてくれる一方で、「縛られすぎんでええ」という空気がずっと流れているところです。句またがりの説明も、動詞の扱いも、“正解”を押しつける感じじゃなくて、目の前の景色をどう受け取るかに視点を戻してくれるんです。吟行で出会ったものを歳時記で確かめてみるとか、五感を研ぎ澄ませてアンテナを張るとか、俳句以前に“世界の見え方”が少し変わる感覚がありました。 僕自身、散歩中に「あ、今の光り方ちょっと気になるな」と立ち止まる回数が増えました。すぐに一句になるわけじゃないけど、そういう“余白”みたいなものを拾えるだけで、日常の密度が変わるんですよね。俳句を上手く詠みたい人はもちろんですが、「忙しさに飲まれて、景色を味わう感覚を忘れてたな…」という人には特に刺さると思います。 決して派手な指南書ではないけれど、言葉に向き合うリズムを取り戻したいとき、そっと横に置いておきたい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
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