
IoT最強国家ニッポン 日本企業が4つの主要技術を支配する時代 (講談社+α新書)
南川明
講談社 / 201908
この本について
技術のニュースを見ても、自分の仕事とどうつながるのか分からず、なんとなく不安だけが溜まっていくことってありませんか。特に半導体やIoTの話は「重要そうだけど、実際どこがどう変わるのか」がつかみにくいまま時間が過ぎていく感じがあります。僕もずっとそのタイプでした。 この本は、そういうモヤモヤを「具体的な現場の変化」に置き換えてくれるところがありがたいです。たとえば、電子機器が“所有”から“共有”に移ることで自動車の寿命やビジネスモデルがどう変わるのか。インバータやパワー半導体がエネルギー効率にどれだけ影響するのか。レガシー半導体や電子部品のような地味に見える分野が、むしろIoT時代の中核になっていく理由。どれも「聞いたことはあるけど、つながらなかった点」がスッと一本の線になる感覚がありました。 そして、妙に勇ましい未来予測ではなく、日本が実際に強みを持っている領域がどこで、それがどんな産業構造の変化と噛み合うのかを淡々と説明してくれるので、過度な期待にも悲観にも寄らず、自分の仕事にどう持ち帰るかを考えやすいです。僕は「結局、細かい部品の積み上げで世界が動いているんだよな」と思い出すきっかけになりました。 技術ニュースを追うたびに置いていかれた気になる人、あるいは日本の製造業の現実を一度整理して見たい人には刺さる一冊だと思います。
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