
半導体逆転戦略 日本復活に必要な経営を問う (日本経済新聞出版)
長内厚
日経BP / 2024-04-04
この本について
半導体のニュースを見ても、そもそも今の日本が何に強くて何に遅れているのか、うまく整理できないままモヤモヤしてしまうことがよくあります。技術の話と政治や歴史の話がごちゃまぜになって、結局「で、現場では何が起きてるの?」が分からないままになる感覚です。 この本は、そのあたりを無理に持ち上げず、冷静に順を追って説明してくれるところが助かります。たとえば、EUVが握られている現実や、日本が40ナノすら自力でつくれなくなった背景を、単に“遅れている”で片づけず、産業構造の変化や国際関係の流れと一緒に見せてくれる。さらに、TSMC誘致の裏でアップルやソニーがどんな思惑を持って動いたのか、台湾や韓国がどう生き残ったのか、具体的な企業名と場面で追えるので、技術の話が急に身近になります。 読んでみて感じたのは、「なぜ昔はできて今はできないのか」を感情論ではなく現実の制度や戦略から説明されると、自分の仕事の判断にもそのまま応用できるということです。量を取るか、独自性を取るか、新技術をどこまで自社で抱えるか。悩んだときに“歴史がどう動いたか”を手がかりにできるのはけっこう大きいです。 技術とビジネスの接点で迷っている人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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