
集中講義デジタル戦略 テクノロジーバトルのフレームワーク
根来 龍之
日経BPマーケティング / 2019-08
この本について
仕事でデジタル案件に関わっていると、「どこにチャンスがあるのか」「今の動きがどの産業構造の変化につながるのか」がうまく掴めないまま日々が過ぎていくことがあります。自分もずっとそうで、目の前のタスクはこなしているのに、大きな流れを読めていない感覚が抜けませんでした。 この本は、そのモヤモヤを一段ほぐしてくれました。というのも、単にトレンドを追うのではなく、価値が生まれる瞬間の条件を丁寧に説明してくれるからです。たとえば「価値の空白は一時的にしか開かない」という指摘は、なぜ後発で入ると苦しいのかを腹落ちさせてくれましたし、バリューチェーンとレイヤー構造の違いを整理すると、どの領域を自社で持つべきか、逆に切り離したほうが伸びるのかといった判断が具体的に考えやすくなります。特に、自動車産業を例に、どのレイヤーが独立しつつあるのかを追っていく部分は、自分の業界に置き換えて読みやすいはずです。 派手な成功物語ではなく、「どんな変化が起きたとき、どこに窓が開くのか」という視点を静かに積み上げていく本なので、焦りを煽られる感じがありません。むしろ、仕組みを理解することで余計な空振りが減るタイプの本です。プロダクトの方向性や新規事業で迷っている人には、とても刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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