
医師の妻がノウハウ0から人気クリニックを作り上げた業界の常識にとらわれない経営
鈴木恵子
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2019-10-11
この本について
開業の話を聞くたびに、「医療ってもっと安定しているものじゃないの?」と思っていたんですが、実際にはスタッフの人間関係や患者さん対応、資金計画など、医師が日々抱えているプレッシャーは相当なんですよね。勉強して腕を磨けば何とかなる世界ではなく、むしろ“経営者としての判断”が問われる場面ばかりで、自分だったらどこから手をつけていいのか途方に暮れそうだな…と感じました。 この本が面白いのは、「医療業界はこうあるべき」という思い込みをいったん外して、現場のリアルを土台に話をしてくれるところです。たとえば、スタッフトラブルが開業医の最大の悩みになる理由や、患者さんの心理状態に合わせたコミュニケーションがどれほど重要かなど、机上では見えにくい部分が言語化されていて、自分の想像以上に“人”の問題が中心になるんだと気づかされました。また、事業計画を業者任せにせず、院長自身が理念とともに組み上げる必要があるという視点も、一般の起業書では拾いきれないポイントです。 読み進めるほど、クリニック経営は特別な才能というより「構造を理解すれば整えられるもの」だと感じられて、変に気負わずに戦略を考える余裕が生まれます。開業を考えている人はもちろん、「医療の裏側のリアル」を知りたい人にも刺さる一冊だと思います。
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