
量子コンピュータが変える未来
寺部雅能 and 大関真之
株式会社 オーム社 / 2019-07
この本について
新しいものに触れるたびに「結局これって自分の仕事や生活にどう関係あるの?」と立ち止まってしまうこと、ありませんか。特に量子コンピュータみたいな大きな言葉が出てくると、難しさより前に「未来の話すぎて、自分には関係なさそうだな…」という距離感が出てしまうと思います。僕もまさにそのタイプで、興味はあるのに一歩踏み込めないまま放置してきました。 この本の面白いところは、量子コンピュータを“魔法の箱”として語らないところで、実際にどんな場面で役に立つ可能性があるのか、自分の生活や仕事に落ちる形でイメージできる点です。たとえば、街の渋滞がなくなるとか、電力ピークを分散させるとか、スケジューリングの手間が減るとか、すごく地に足のついた話が多いんですよね。さらに「世界初を狙う企業は、用途が見えなくてもまず投資する」というエピソードがあって、これは技術の話というより“可能性にどう向き合うか”の話として刺さりました。新しい市場に入る姿勢として、自分の仕事にもそのまま転用できる感覚があります。 量子コンピュータの原理を理解するための本、というよりも、「変化の大きい時代に、自分はどう動くべきか」を考える材料がほしい人に向いています。特に、未知の領域に尻込みしがちな人や、新しいテーマへの踏み込み方がわからない人には、静かに背中を押してくれる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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