
栗山ノート
栗山 英樹
ぴあ / 2023-07-18
この本について
仕事でも人間関係でも、うまく説明したつもりなのに相手の心が閉じてしまったり、逆境が続くと視野が狭くなって自分のことでいっぱいになったり。そういうときって、自分の軸がどこにあるのか見えなくなる瞬間があると思うんです。僕も同じで、「どう動けばいいのか」と手が止まることばかりです。 『栗山ノート』は、派手な成功論とはまったく違っていて、あくまで目の前の現実にどう向き合うかの本でした。印象的だったのは、まず相手の話を聞き切る姿勢。言葉を重ねるほど伝わらなくなることがある、という一文は、自分のコミュニケーションを振り返るきっかけになりました。また、逆境を「慣れるものではない」としつつも、そこからアイディアを生み出し続ける思考の切り替え方は、日常でもすぐに応用できる感覚に近いです。さらに、「まず心の田んぼを耕す」という比喩は、自分の余白を整えないと他者に優しさを向けられない、という極めて現実的な指摘として刺さりました。 派手な答えが欲しい人よりも、毎日の小さな判断や向き合い方を整えたい人にしっくりくる本だと思います。自分の立場や役割があるからこそ迷う人ほど、静かに効いてくる一冊です。
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