
タテ社会と現代日本 (講談社現代新書)
中根千枝、現代新書編集部
講談社 / 2019-11-13
この本について
職場で「なんでこんなに人間関係に振りまわされるんだろう」とか、「能力より“場にどれだけいたか”で物事が決まっていく感じがあるよな…」と、言葉にしにくい違和感を抱くことがあります。僕自身、会社の空気や序列に説明しにくい圧を感じるたびに、その正体をうまく掴めずにいました。 『タテ社会と現代日本』は、そのモヤモヤを“日本特有の構造”として捉え直してくれる本です。たとえば、日本では「資格」より「場」が優先され、実際にそこに居続けた時間が人間関係の強度を決めてしまうこと。大集団よりも小さな系列との結びつきが強く、そのぶんリーダーも全員に等距離で立てないこと。そして、契約よりも感情のつながりが前に出ることで、仕事の線引きが曖昧になること。日常で感じる細かな“あれってなんでなんだろう”に輪郭が出てくる感覚があります。 読みながら、自分の働き方や所属している組織をもう少し外から眺められるようになりました。タテの構造を批判するというより、「こういう前提で動いている世界に自分はいるんだな」と理解できるだけで、余計な消耗が減る場面が多いと思います。 組織にいると息苦しさを感じやすい人、理由のわからない圧に疲れやすい人には、特に静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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