一緒に絶望いたしましょうか (幻冬舎文庫)

一緒に絶望いたしましょうか (幻冬舎文庫)

狗飼恭子

累計読者数2
平均ハイライト数 4.5件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 30/100
boltライト読書型

この本について

恋人と家族のあいだにある空気の違いって、言葉にしづらいまま胸に残りますよね。好きな気持ちはあるのに、気遣いが薄れていく感じとか、幸福を受け取るのがなぜか怖くなる瞬間とか。誰にでもあるはずなのに、意外と口にしづらい感情ばかりです。 『一緒に絶望いたしましょうか』は、そのモヤモヤをきれいに整理してくれる本ではありません。ただ、登場人物たちが「優しさの形が変わる瞬間」や「希望よりも目の前の人の幸福を選ぶ揺らぎ」を真正面から抱えていて、自分の中の言葉にならない部分に灯りを当ててくれます。恋人同士では必要だった“希望”が、夫婦になると“絶望を共有できるか”に変わっていく感覚も、妙にリアルで刺さります。 読んでいて思ったのは、関係がうまくいくかどうかって、強さよりも“どんな弱さを見せ合えるか”で決まることもあるんだよな、ということ。人に発見してもらう自分の美徳って、自分では気づけないからこそ温度があるんですよね。 「関係のかたちが変わるとき、自分の心がどう変わっているのか知りたい人」に静かに刺さる一冊だと思います。

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出版社による紹介

いつも突然泊まりに来るだけの歳上の恵梨香に5年片思い中の正臣。婚約者との結婚に自信が持てず、仕事に明け暮れる津秋。叶わない想いに生き惑う二人は、小さな偶然を重ねながら運命の出会いを果たすのだが―。嘘と秘密を抱えた男女の物語が交錯する時、信じていた恋愛や夫婦の真の姿が明らかになる。今までの自分から一歩踏み出す恋愛小説。
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