
ロードマップの誤解をとく本 「未来創りツール」の作成と活用のノウハウ
出川 通
PHP研究所 / 2004-12
この本について
プロジェクトの未来像を描くとき、「結局これはスケジュールなのか?ビジョンなのか?」と曖昧なまま議論が進んでしまうこと、けっこうありませんか。自分もロードマップを作ろうとして、気づいたら“今できること”の棚卸しになっていて、未来の話をしているはずなのに足元の調整に終始してしまう……そんなモヤモヤがずっとありました。 この本は、そのあたりの混乱をいったん整理してくれます。未来起点で考えるとはどういうことか。ビジョンは“正しいかどうか”より“未来に妥当かどうか”を見ること。ロードマップは予測ではなく「こうありたい」という意思を形にするものだ、という視点を持てるだけで、作業の流れがかなり変わります。特に、スケジュールと混同しやすいポイントを具体的に分けてくれるので、現場で迷子になりにくくなる感覚があります。 実際、未来の仮説をつくるプロセスを丁寧に追いかけていくと、周囲へのアンテナが自然と高くなり、選択肢が増えていくという話には納得感がありました。未知の領域だからこそ羅針盤がいるけれど、その羅針盤は自動では動かない。うまく使うには前提の理解が欠かせないんだなと。 「ロードマップを作れと言われるけど、何から考えればいいのか曖昧なまま手を動かしている人」に特に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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