
トラペジウム (角川文庫)
高山 一実
KADOKAWA / 2024-04-10
この本について
なんとなく日々をこなしていると、気づけば自分の視野が狭くなっている瞬間ってありませんか。人にどう見られているかばかり気にしたり、逆に「自分は平気」と強がってみたり。そんな揺れの中で、自分の“本音の輪郭”がぼやけていく感覚に、僕もたまに戸惑います。 『トラペジウム』を読んでいて刺さったのは、まさにその揺れをそのまま描いていたところでした。全面鏡のエスカレーターで、みんなが一瞬だけ自分を確認する場面。あれ、誰でも覚えがあると思うんです。キャラを装っているつもりでも、ふとした瞬間に滲み出る本性に自分で気づいてしまうあの感じ。そして、アイドルを「自分のパーソナルプロデューサーでい続ける存在」と捉える視点。これは単なる芸能の話ではなくて、自分の見せ方をどう更新していくか、というもっと日常的なテーマに引き寄せて読めました。 また、寂れた公園の描写のように、世界をどう切り取るかで物事の質感が変わって見えるところもこの作品の面白さです。視野が狭くなる瞬間ほど、こういう細部の“ひっかかり”が救いになることってありますよね。 「自分の見られ方と、本当の自分の間で少し迷っている人」に特に刺さると思います。物語として楽しみながら、自分の心の解像度がほんの少し上がるような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




