
中国駐在ハック
小島 庄司
日経BP / 2020-06-05
この本について
海外案件に関わっていると、「この判断ほんとに合ってるのか」とか「現地にいるはずなのに全体が見えていない気がする」といったモヤモヤがつきまといます。特に中国まわりは、制度もスピード感も独特で、経験だけでは読み切れない場面が多いですよね。僕自身、現地の“当たり前”に振り回されて、自分の判断基準がどこにあるのか見失いかけたことがあります。 この本は、そんな混乱を少し整理してくれるタイプの一冊でした。たとえば、人材が定着しない理由を「やる気が低い」で片付けず、会社側がどんな筋道を示せているかを問い直す視点。あるいは、市場規模だけで進出を判断すると、そもそも参入できない業種や、入った瞬間に詰む構造が普通にあるという現実。さらに、平等と公平の違いが組織の温度感にどう影響するか、現地メンバーとの距離感を考えるときにそのまま使える話が多いです。 「上海での成功体験が他地域で通用しない」という指摘も刺さります。自分のやり方が本当に普遍的なのか、ただ上海に助けられていただけなのか。そこを一度立ち止まって見られるだけでも、判断の質は変わるはずです。 現地の“常識”に振り回されて疲れている人、または中国事業の地に足のついた基準を持ちたい人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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