
スッキリ中国論 スジの日本、量の中国
田中 信彦
日経BP / 2018-10-19
この本について
中国の人と仕事をしていると、「なんでそこでそんな判断になるんだろう」とか、「話は分かるけど腹落ちしない」といった小さな違和感が積もっていくことがあります。相手を理解しようとしても、日本の“スジ”の感覚で見てしまうせいで、むしろかみ合わなくなることも多いんですよね。僕も何度もそこでつまずきました。 この本は、そのモヤモヤに“説明”を与えてくれるタイプの一冊です。抽象的な「文化が違うから」ではなく、日常の判断基準がどう違うのかを生活レベルの具体例で示してくれる。例えば、お金の使い方が「買えるなら買う」という発想から出ていることや、相手の自尊心への配慮が日本の比ではないレベルで求められること。さらには、理念より「今、この状況で自分にとって合理的か」を軸に動く、という価値観の根っこの部分まで描かれています。読んでいると、自分が感じていた違和感の輪郭がはっきりして、「なるほど、そういう考え方ならそうなるよな」と腑に落ちる瞬間が増えました。 ビジネスの現場で中国の人と関わる人はもちろんですが、「なんとなく中国が理解しにくい」と感じている人にも刺さると思います。相手を好きになる必要はないけれど、判断軸の違いを知っておくだけで、余計なストレスが減っていく。そんな実用的な視点をくれる本でした。
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