
働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる
橘 玲
この本について
仕事の方向性に迷っているときって、「自分の努力じゃどうにもならない壁」にぶつかったような気分になることがありますよね。職場の人間関係は選べないし、会社の制度も変わらない。じゃあ何を動かせるのか、というところで立ち止まってしまう感覚、けっこう共通なのかもしれません。 橘さんのこの本は、そのモヤモヤに対して妙に現実的というか、「環境を変えられないなら主観をどう扱うか」という視点を静かに置いてきます。嫌われる勇気みたいな話ではなく、会社という仕組みがどう成り立っていて、そこに自分がどう位置づけられているのかを、歴史やデータを交えながら淡々と見せてくれる感じです。読みながら、ああこれは自分がダメなんじゃなくて、構造の中で起きている現象なんだな、という整理が少しずつ進んでいくんですよね。 個人的に刺さったのは、企業が人を評価するときに最終的に残るのは「学歴・資格・経験」だけ、というあのくだりでした。きれいごとを抜いたうえで、それでも自分の動ける範囲をちゃんと見つける必要がある。あるいは、選べない人間関係の中でどう身を守るか。そういう「明日から具体的にどう振る舞うか」に自然と意識が向く本です。 会社の理不尽さに疲れているけれど、ただのポジティブ論ではどうにもならなかった人に、とくに刺さると思います。僕もその一人でした。
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