
新・貧乏はお金持ち――「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
橘 玲
この本について
会社にいながら「このまま続けた先に出口ってあるんだろうか」と不安になるときってありますよね。毎日ちゃんと働いているはずなのに、選択肢が増えていく感じがしない。自分で方向を決めているのか、環境に流されているだけなのか、そのあたりが曖昧だと余計にしんどくなります。 この本が面白いのは、「雇われているかどうかに関係なく、僕らは全員“企業家”として生きている」という前提で話が進むところです。人的資本をどう使うか、出口のある働き方とは何か、そして国の制度をどう読み解けばいいのか。ふだん後回しにしている論点が、生活に直結する話として立ち上がってきます。マイクロ法人のパートも、独立を煽るというより「制度の地図を持つと景色がこう変わる」という実感に近いもので、やみくもな精神論とはまったく違います。 特に、自分で中断できる状況さえ確保されていれば、過酷な環境でもストレスは激減するという話は、働き方に対する視点を静かにひっくり返してくれます。今の仕事にとどまるにせよ離れるにせよ、「出口をどこに置くか」を言語化できるだけで、日常の選択の質が変わるはずです。 いまの働き方に小さな行き詰まりを感じていて、でも極端な解決策には飛びつきたくない、そんな人にちょうどいい一冊だと思います。
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