
トレイルブレイザー―企業が本気で社会を変える10の思考
マーク・ベニオフ, モニカ・ラングレー, and 渡部 典子
東洋経済新報社 / 2020-07-31
この本について
仕事で判断を迫られるたびに、「自分はただ流されているだけじゃないか」と不安になることがあります。やることは多いのに、そもそも自分が何を大事にして働いているのか曖昧で、組織の中での役割も“乗客”みたいに感じてしまう。僕自身、そういうモヤモヤがずっとありました。 『トレイルブレイザー』が効いたのは、立派なスローガンではなく、「価値観をどう実装するか」を淡々と描いていたからです。たとえば、セールスフォースが最初に決めた「信頼」「カスタマーサクセス」「イノベーション」「平等」というバリューを、組織が成長しても手放さず、日々の意思決定にまで落とし込んでいくプロセス。あるいは、目の前の問題を解く前に“55分間かけて本質を理解する”という姿勢。こういう地道な作業が積み重なると、ただの仕事が少しずつ自分の軸とつながっていく感覚がありました。 もう一つ大きかったのは、「ビジョン、バリュー、手法、障害物、評価基準」というフレームが、肩に力を入れずに現状を整理する助けになったことです。夢を語るだけでも、効率を上げるだけでもなく、価値観と実務を行ったり来たりしながら前に進む。迷っている時ほど、この往復が効くんだなと実感しました。 組織の中で、自分の役割や判断基準をちゃんと持ちたい人に特に刺さる本だと思います。
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