
中国拷問・処刑残酷史
柳内 伸作
アドレナライズ / 2020-07-03
この本について
仕事でも日常でも、「人ってどこまで暴走するんだろう」とか、「権力を持った瞬間に性格が変わるあの感じは何なんだろう」と、説明しきれないモヤモヤが残ることがあります。自分も同じで、きれいごとだけでは片づかない“人間の底”みたいなものに向き合うたび、言葉にできない違和感が積み上がっていきました。 この本は、そういう感覚に一歩踏み込んでくるタイプの一冊です。拷問や処刑という極端な題材を扱っていますが、読みどころは残酷さそのものより、「人間は余剰を持つと何を始めるのか」「権力を得た瞬間に凡夫性がどう露呈するのか」といった、人間の構造に目を向けさせてくれるところにあります。歴史的事例を通して、私たちが普段“当たり前”だと思っている価値観が、実はかなり狭い範囲の上に成り立っているだけかもしれない、という視点をそっと差し出してくれるんです。 読んだからといって急に優しくなれるわけでも、世界が明るくなるわけでもないけれど、人の愚かさや暴力性を「そういう面も確かにある」と受け止められるようになるのはたしかで、仕事の場で人の判断を見誤らないための一つの“地図”にはなりました。人間観を少し深掘りしたい人に刺さると思います。
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