
ジョン・ボルトン回顧録 トランプ大統領との453日
ジョン・ボルトン、梅原季哉、関根光宏、三宅康雄
株式会社朝日新聞出版 / 2020-10-07
この本について
仕事でも日常でも、判断に迷うときって「もっと全体が見えていれば違う動きができたのに」と後から気づくことがありますよね。視点の欠けに気づくのはだいたい事後で、しかも取り返しのつかない場面ほど多い気がします。 この回顧録を読んでいると、そんな“視点の抜け”がどれだけ大きな結果につながるのかが具体的に見えてきます。早朝の数十分の協議が軍事行動の方向を決めていく空気感、トランプの突発的なツイート一つで現場が振り回される様子、そして「米軍演習を見せておけば判断が変わっていたかもしれない」といった後悔。自分の仕事とは規模が全然違うのに、判断の途中で必要な情報を見落としていたり、共有すべき相手に伝えられていなかったりするところは、妙に身に覚えがあります。 特に、相手の不安がどこにあるのかを読み違えると関係が一気にこじれる、という話はそのまま自分たちの職場にも当てはまるなと感じました。国家レベルのやり取りを追いながら、自分が普段どんな前提で物事を見ているのかがちょっとズレていたかもしれない、と静かに気づかされる本です。 こんな人に刺さると思います。判断に関わる仕事をしていて、「あのとき別の選択肢もあったよな」と後から何度も振り返ってしまう人。
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