
外事警察秘録 (文春e-book)
北村 滋
文藝春秋 / 2023-12-06
この本について
仕事で判断を迫られる場面って、相手の思考を自分の延長で読んでしまって失敗したな…と思うことがよくあります。組織の中で役割が重くなるほど、その一歩の見誤りが尾を引く感じもありますよね。僕も同じで、「相手は自分と同じように動くだろう」という思い込みに何度も足を取られてきました。 『外事警察秘録』は、その思い込みを一度リセットしてくれる本でした。北朝鮮への訪問の描写や、国内官庁との摩擦、現場の緊張感など、抜粋にある通りどれも生々しいのですが、読みながら自然と「他者は自分とは全く違う前提で動く」という当たり前に立ち返らされます。鏡像効果の話は、異国間だけでなく、職場の意思決定にもそのまま響く感覚がありました。また、限られた時間で総理向けのブリーフィングを組み立てるくだりは、情報をどう整理し、余計なものを削るかの基準がぶれそうになったときの支えになります。誰にどう見られるかではなく、何を持ち帰るのかを淡々と積み上げる姿勢にも学ぶものが多かったです。 特に、複雑な仕事を抱える中で「判断が重い」と感じている人に刺さるはずです。国家レベルの話なのに、読んでみると身近な仕事の迷いと地続きで、自分の視界がちょっとだけクリアになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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