去られるためにそこにいる---子育てに悩む親との心理臨床

去られるためにそこにいる---子育てに悩む親との心理臨床

田中 茂樹

累計読者数11
平均ハイライト数 21件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 64/100
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この本について

子どもの「問題っぽい行動」を前にすると、どうしても親として何かしなきゃと思ってしまいますよね。寝る時間がずれたり、学校に行けなかったり、言い返してきたり。放っておいていいのか、口を出すべきなのか、その境目が本当に分からなくなる時があります。僕自身も「このままで大丈夫なのかな」と不安に振り回されることがよくあります。 『去られるためにそこにいる』が静かに効いてくるのは、子どもの行動を“すぐに直すべき問題”として見る目線を少しずらしてくれるところです。たとえば、体調不良や不注意に見える行動に、言葉にできない不安がにじんでいるかもしれないという視点。あるいは、昼夜逆転のように見える行動の背景に「自分で決めてみたい」という小さな自己決定が育っているかもしれないという見方。すぐに結果が変わらなくても、子どもの内側で何が起きているのかに目を向け直すだけで、こちらの焦りが少しゆるむんですよね。 そしてもう一つ、この本がそっと背中を押してくれるのは、「去られても大丈夫な大人としてそこにいる」という姿勢です。甘えたい時には受け入れ、離れようとするときにはしがみつかない。言葉にすると簡単ですが、実際にはなかなかできません。でも、子どもに安心して戻ってこられる場所をつくるのは、派手な関わりよりずっと大事なんだと感じさせられます。 子どもの行動の奥にあるメッセージを知りたい人、そして「親として揺れながらも寄り添っていきたい」と思っている人には、特に静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

子どもの「問題」には必ず大切な意味がある。カウンセリングの事例から見えてくる親の役割や子どもへの接し方をやさしく伝える。
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