
ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(上下合本版) (NewsPicksパブリッシング)
ニコラス・クリスタキス
この本について
ときどき「人間ってどうしてこうなんだろう…」と考え込むことがあります。仕事でも家庭でも、人と関わる場面は避けられないのに、価値観の違いやコミュニケーションのズレに疲れる。努力で何とかなる気もするし、限界がある気もする。その境目がよく分からないまま、日々のモヤモヤが積もっていく感じです。 『ブループリント』を読んで救われたのは、「人間が社会をつくろうとする性質そのものが、もともと備わっている」という視点でした。私たちはバラバラなようで、実は協力や友情や愛着といった“社会を維持するための性質”を共有している。その性質は万能ではないけれど、無理に作った理想論でもない。だから、現実の人間関係の悩みを「個人の能力の問題」とだけ捉えなくてよくなるんです。 もう一つ刺さったのは、人間同士がうまくやっていくのに必要なのは“完璧な制度”よりも、社会的なつながりの流動性だったという話。誰とでも深く仲良くしろ、ではなく、関わる相手をある程度選べる状況が、協力を自然と生む。これは日常のチーム作りにもそのまま活かせました。 理想論に疲れているけれど、かといって人間不信にもなりたくない人に向いている本です。人間社会の“根っこ”を知ることで、日々の関わりに少し余裕が生まれる一冊でした。
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