
語ることが許されない 封じられた日本史
保江 邦夫
この本について
最近、「自分の拠りどころって何なんだろう」とか、「ニュースや空気感に振り回されてばかりだな」と感じることが増えていませんか。僕も同じで、表には出てこない“流れ”みたいなものに心がざわつく時期があります。そんなときに読んだのが『語ることが許されない 封じられた日本史』でした。 この本は、歴史の公式・非公式を断定するというより、著者が長年にわたって関わった神事や伯家神道の存在を、自分の体験として語っていくスタイルです。読んでいて特に響いたのは、白山の巫女の一生をかけた在り方や、秘儀が「誰に受け継がれるか」という選ばれ方の話が、単なる神秘ではなく“人が何を支えに生きるか”というテーマにつながっていくところでした。大げさなメッセージではなく、静かに視点をひっくり返される感覚があります。 もうひとつ、この本が効いたのは「自分の人生にも説明できないパズルのピースがある」という発想でした。著者が語る出来事の真偽よりも、バラバラに見えていた経験が後で意味を帯びる、というあの感じに妙に救われるんです。何かに追い立てられるように生きがちな時期こそ、こういう“別角度の歴史観”に触れるのが意外と効きます。 表向きの歴史では満たされない違和感を抱えている人や、見えない流れに敏感なタイプには特に刺さる一冊だと思います。噛みしめながら読む本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
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