
家族のトリセツ (NHK出版新書)
黒川 伊保子
NHK出版 / 2020-10-10
この本について
家族って、いちばん近いはずなのに、どう接したらいいか急にわからなくなる瞬間があります。叱ればいいのか、気にしすぎなのか、こちらの顔色で相手を縛っていないか…。自分でもよくわからないまま反射で動いてしまって、あとから「なんか違ったかも」とモヤモヤする。僕もずっとその繰り返しでした。 この本は、そういう“とっさの判断”がズレる理由を、脳の仕組みから丁寧に説明してくれます。叱るより、がっかりした顔と一言のほうが子どもに届くこと。家は本番じゃなく、失敗していい場所にしておくほうが家族は強くなること。そして、相手のことを聞く前に、自分の話から始めるほうが心の対話が生まれやすいこと。どれも、小手先じゃなくて、日常の空気が少し変わるような視点ばかりでした。 読んでみて感じたのは、「いい家族を目指す」より、自分の反応のクセに少し気づくだけで、関係はだいぶラクになるということです。世間の理想に合わせすぎて、家族の前でも“いい人のふり”をしてしまう人ほど、この本の言葉は刺さると思います。家族を甘やかすことが強さにつながる、という真逆の発想も、読んでみると不思議と腑に落ちます。 うまくやろうとして空回りしがちな人ほど、この本はそっと肩の力を抜いてくれます。家族との距離感に疲れたときに、静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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