
日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る (河出文庫)
青山透子
河出書房新社 / 2017-07-24
この本について
ときどき、自分が触れている「事実」って、どこまで本当なんだろう…とモヤモヤすることがあります。事件や事故ほど、公式の説明だけではどうしても引っかかりが残ることがあって、でも深掘りしようとすると情報が途端に曖昧になったり、語られない部分が出てきたりしますよね。僕も日航123便のことはずっとその一つでした。 この本は、陰謀めいた話を断定するというより、目撃証言や現場での処理のされ方に「整理しきれない部分がある」という事実を丁寧に積み上げています。読者が保存していた箇所を見ると、調査の再開義務、証拠物の切断や書類の破棄、報告が現場に反映されなかった理由など、“なかったことにされがちな疑問”に光が当たるところに刺さっているのだと思います。読んでいると、自分の中で棚上げしていた疑問を一度まっすぐ見つめ直す感覚になります。 特に、現場の人が何を見て、どんな判断が行われたのかという視点が増えることで、「公式発表をそのまま受け取るしかない」という態度から少し自由になれるのが、この本の大きな効きどころでした。何かを断定するためではなく、自分の判断基準を自分の手に取り戻したい人に向いている一冊です。 “説明のつかない部分が放置されていることに耐えられない人”には、とても静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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