
Re:ゼロから始める異世界生活 25 (MF文庫J)
長月 達平 and 大塚 真一郎
KADOKAWA / 2020-12-25
この本について
日々やるべきことに追われていると、「正しいと思うのに動けない自分」にモヤっとすることがあります。善い行いほど腰が重くなるし、いざ動いたところで報われるかも分からない。頭では分かっているのに、気持ちがついてこない場面ってありますよね。 『Re:ゼロから始める異世界生活 25』の抜粋を眺めていると、読者が惹かれているのは派手な戦闘よりも、人物たちの迷いや覚悟の揺れに触れる言葉だと感じます。「為されない善行に意味はなく、偽善なんて言葉は究極的には存在しない」という一文は特に、行動できない自分へのためらいにそっと手を添えてくれるような力があります。誰かの献策に揺れたり、胸襟を開けないまま焦熱のような状況に追い込まれたり、深謀遠慮と愚直さの間で足が止まる姿は、現実の私たちにもそのまま重なります。 この巻が効いてくるのは、立派な答えが欲しい時ではなく、判断の重さに辟易しつつも前に進みたい時です。登場人物たちが野卑さやお仕着せの期待に呑まれず、青息吐息になりながらも一歩を踏み出す姿は、自分のための「現実的な勇気」の取り方を静かに教えてくれます。剣や魔法よりも、心胆が総毛立つような局面でどう態度を選ぶか。その等身大の揺れが、この巻の一番の読みどころです。 こんな人に刺さる一冊です――自信はないけど、それでも自分の選択に責任を持ちたいと思っている人へ。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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